エージェント・作品紹介

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―当会プロデューサーが紹介可能な作品―
著者名 風間 一葵 さん(男性)
タイトル 『紅蓮の旗』
―江戸炎上を駆けた若武者の記録―
ジャンル 小説(時代・戦記)(400字詰め原稿用紙 約380枚)
作者プロフィール
1952年、山形県生まれ。
学生時代から歴史研究会に所属、江戸後期から幕末にかけての民衆史を専門に研究。定年退職後に執筆活動を本格化、これまで歴史雑誌や地方紙の寄稿など実績多数。本作は、満を持して発表する初の時代戦記小説である。
梗概書
第一章 火の手あがる城下
江戸中期、戦乱を逃れ平穏を取り戻したかに見えた世の中に、突如として大火と共に暴動の兆しが広がる。貧しさにあえぐ町人、幕府への不満を抱える下級武士たちが、鬱屈した怒りを街に放とうとしていた。
第二章 紅蓮の旗
若き足軽・新八郎は、亡き父の名誉を背負いながら、己の居場所を求めて旗本家中に仕える。しかし運命は彼を暴徒鎮圧へと駆り出し、民と武士の狭間で苦悩することになる。
第三章 敵か、民か
やがて江戸の町を呑み込む大規模な一揆。紅蓮に染まる城下で、新八郎は刀を抜くべきか否か、揺らぎながらも自らの「旗」を見出そうとする。血と炎の中で、彼が選んだ道は――。
企画の意図
近年、戦国や幕末を題材にした作品は多く見られるが、江戸中期という時代はまだ光が当たりにくい領域である。
「太平の世」とされる一方、庶民の不満や大火、飢饉、社会の歪みが確かに存在していた。
その時代を背景に、若き無名の武士が「生きる意味」を模索しながら戦いと選択を迫られる姿を描きたい。
現代に生きる私たちもまた、立場や価値観の狭間で選択を強いられる存在である。
過去の時代劇としてだけでなく、普遍的なテーマとして「生きる指針」を問いかける物語を意図した。
読者ターゲット
・歴史・時代小説を愛好する中高年層
・「燃える男の生き様」に共感を求めるビジネスパーソン
・大河ドラマや歴史映画を楽しむ幅広い読者層
A文学会から一言
江戸の町に燃えさかる炎、その中で一人の若武者が見出したのは「忠義」でも「反乱」でもなく、自らの生き方だった。
本作は、戦記小説の骨太さと人間ドラマの繊細さを併せ持つ稀有な一作である。
大火の中に飛び交う瓦礫の音、血に濡れた刀の重み、町人たちの怒号――その描写は迫真であり、まるで映像が目に浮かぶかのようだ。
同時に、主人公・新八郎の心の葛藤は現代を生きる読者に不思議な共鳴を与えるだろう。
ただの歴史娯楽にとどまらず、「時代に翻弄される個」と「未来を切り拓く意志」とを鮮やかに描いた本作は、読む者の胸に深い余韻を残す。
――これは、江戸を舞台にしながら、現代の我々自身の姿を映し出す、魂の戦記小説である。
ご紹介可能な有効期限
2025年12月27日
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