エージェント・作品紹介
出版社、編集者の方へ
―当会プロデューサーが紹介可能な作品―
著者名 天音 海音 さん (男性)
タイトル 『精神科ってこんなトコ
-通院、入院から入院、予後まで-』
ジャンル ノンフィクション(400字詰め原稿用紙186枚)
作者プロフィール
高校卒業後20年間デパートの精肉店に20年間精肉調理で勤務
2012年に管理職になるも出世うつによりドクターストップ
1年6ヶ月の休職を経て退職現在に至る。
未だにメンタルクリミックに通院
今でも少なくない薬を服薬している。
梗概書
はじめに |
企画の意図
自分が、家族が、恋人が、友達が、家族が精神疾患になったら…精神科へ行くわけですがその精神科のことを経験した限り書いた本になります。
自分がうつ病という病気になり精神科入院を経てこの経験を活かし同じような状況の皆様と共感できればと思い筆を取りました。、
また同じような病気でよくわからないから怖い、偏見を持っている方で精神科へ行くのをためらっている人の背中を少しでも押せればと思いました。
率直に自分の半生を知ってもらいたいと思いました。
読者ターゲット
同じような病気を抱えた方、軽検者、精神科へ行くのをためらっている方、家族、恋人、友達が精神疾患かも知れない方
A文学会から一言
厚生労働省の調査によると、うつ病で受診した患者数は平成26年段階で112万人だという。「意外に少ない」と思われるかもしれないが、一方でうつ病患者の4分の3は受診そのものをしないという情報もある。広がりが把握できないのが、この病の不気味さだ。
目に見えない病気ということもあり、その苦しさは「罹った当人にしかわからない」と言われている。本作は、その苦しみを「罹っていない人にも想像できる」ように、リアルとノウハウにポイントをしぼって記した作品だ。
「そこまで書いていいのか」と心配になる率直さ、なにより「うつ病になって働けなくなっても家族に養われずに生きていく方法」の具体性には唸らされる。「かつてに比べて弱肉強食になった日本でも、まだこんな制度が機能しているんだな」と奇妙な感嘆を覚えたほどだ。
だからこそ、「罹った当人にしかわからない」病の苦しみに触れた箇所は強く印象に残る。とくに、希死念慮を説明したくだりの説得力は見事。個人の性格の問題などではなく、病気の症状の問題なのだとはっきりわかる。個別の症状としては、「ふとんに入ると、眠らなくてはというプレッシャーからよけいに不眠になる。だから、いつもソファやクッションなどで寝る」というくだりに目を開かされた。
日記形式で、些事も重大な岐路も区別せず淡々と記した作品。だからこそ、うつ病と健常の境界が限りなく曖昧なのだとよくわかる。病に備えた対策の一冊にもなる作品だ。
ご紹介可能な有効期限
2024年12月27日
より詳細な情報をご希望の方は、下記メールまでお問い合わせください。
info@abungakukai.com A文学会( 国内企画担当 )
〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15-2F
TEL 050-3333-9380(IP電話・FAX)