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エージェント・作品紹介

pixta_15931982_S【企画要項】
 出版社、編集者の方へ
 ―当会プロデューサーが紹介可能な作品― 
 著者名 佐野 莉菜 さん (女性)

タイトル 『はずれてほしい震災Xデ-』
 ジャンル エッセイ (400字詰め原稿用紙106枚)

作者プロフィール

pixta_2535319_S1973年東京都生まれ
高校卒業後、19歳から関西在住
主婦にて2児の母  
好きな作家は、江原啓之さん、松原照子さん、
林真理子さんのエッセイも好き

                                        

梗概書

  タイトルに震災予告を掲げていますが、幼少期からの数々の出来事、少し荒れていた青春時代、苦しい恋愛、結婚、出産、子育て、身内の借金、うつ病、離婚など波乱に満ちた人生をコミカルに書いた作品です。

 
 幼少期から占いが好きで、星占いをはじめ六星占術、算命学、タロットカード、四柱推命などの本を読みあさりました。

 
 1億1千万円の借金地獄から抜け出すために、独学で占いや暦について猛勉強。壁にぶつかり、明治から続く鑑定所の四柱推命学の先生に弟子入りを決意。四柱推命の奥深さと的中率に驚愕していました。東京出身ということもあり、幼い頃から関東大震災経験者の人々に、「地震は、また必ず来るからね」と聞かされ怯えながら育ちました。

 
 四柱推命学の猛勉強をしていく過程で、東京在住の息子の命式に凶象が出ているのを発見しました。両親をはじめ、姉家族、親戚、友人、息子の友人。関東には、多くの知人がいるではありませんか。皆の命式を照らし合わせれば、地震が起こる日を導き出すことができるのではないのか?

 
 鑑定には非常に苦労しましたが、導き出してしまいました。

 
 「怪しい」「変わっている」。人からそう思われたくないという気持ちから、占いが好きなことや四柱推命を習っていることは、親しい人以外には秘密にしてきました。でも今回の地震の件は、黙っていてはいけないのではないか? その気持ちを、どうしても抑えることができませんでした。

  寺社仏閣や日本史が好きな私は、自分なりに今の政治に至るまで歴史の分析を重ねました。聖徳太子の予言が存在していることも明らかです。

 
 太平洋戦争中に、すでに人工的に地震を起こす兵器が完成していたとされています。昭和19年12月7日、午後1時36分にマグニチュード7.9の東南海地震が発生しました。当時、東海地方には、軍用機の工場が集中していました。この地震で1223人もの死者が出たにもかかわらず、国の徹底した情報操作により封印されました。被災者にとってさらにショックだったことに、数日後B29が飛んできて、ビラをまきました。そこには、「地震の後は、何をお見舞いしましょうか」とあったのです。現在、東南海地震の生存者の方々が語られています。

 
 テレビやラジオから流れるニュースが、もしもコントロールされていたとしたら? 一億層活躍社会を目指しているはずが、一億層奴隷社会へと進んでいたとしたら……。

 
 東日本大震災が自然災害ではなく、もしも、人工地震だったとしたならば……。許せません。
 地球上は、今、思っている以上に汚いのです。そのことをお知らせしたかった。 

企画の意図

  地震が来る日を導き出せてしまっているかもしれない。その事実から逃げ、もし本当にその日や時期に地震が起きてしまったとしたら、後悔することになると思いました。たくさんの人々に戸惑いを与えてしまうことについて、申し訳ないという気持ちもあります。結果的に予言のようなものになってしまい、正直、とても怖いです。家族にも反対されました。
  それでも、はずれてほしいけれど、導き出してしまった以上、人として黙っているのは、違うのではないか。その気持ちを抑えることができませんでした。 息子、親、姉家族、友人のことを思い、私自身誰よりはずれてほしいと願っています。
  そして、はずれたとしても、読まれた方の防災意識が高まるのであれば本望です。災害が起きてしまったその時に、一人でも多くの命が助かることを願い、勇気を振り絞って書きました。

読者ターゲット

 関東、東海地方にお住まいの方。占いや四柱推命に興味がある方。
前半部分は、浮き沈みの激しい人生をコミカルに書いているので、いろいろな世代の方にも読みやすくなっていると思います。政治について、不満を感じている方にも読んでいただきたく思います。

A文学会から一言

  いかにも不穏なタイトルにつられて思わず手に取ると、そこには地に足のついた、「一生懸命な」と形容するしかない自己の歴史が披歴されている。読んでいるほうがはらはらしてくるような、まっすぐな着飾らなさである。

 幸運を全身で享受し、人目を気にして隠したりなどしない無邪気さを見せるいっぽうで、人ひとりの息の根を止めてしまいかねない不運を、なんの盾もなく受け止めてしまう。不運にみまわれたくだりでは、読み手も知らず知らず息をつめているのではないだろうか。

  作者の現代人らしからぬ素直さにいくぶん翻弄されて読み進めるうちに、「あれ? 私たちの生活を脅かす災厄についての詳細な情報は?」と首をひねることになるかもしれない。「根拠」「証拠」を求めるむきには物足りない部分もあろう。だが、私たちがある種の予言と向き合うときに、「証拠」がどれだけ重要になってくるのだろう。明確と言われる根拠を並べれば並べられるほどに、身を引いてしまうことはないだろうか。

 作者はそれを諒解しているのだろう。要は信じるか信じないかであって、そこに至るまでのプロセスで要求されるものは、必ずしも学問的な要素だけではないのだと。

 作者が自身の良心に従い、公開に踏み切った作品である。

ご紹介可能な有効期限

2024年12月27日

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info@abungakukai.com   A文学会 ( 国内企画担当 )
〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15-2F
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