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エージェント・作品紹介6

pixta_7101563_S【企画要項】
出版社、編集者の方へ
 ―当会プロデューサーが紹介可能な作品― 
著者名 首藤 保 さん(男性)

タイトル 『種田山頭火論』
ジャンル   評論文 (400字詰め原稿用紙122枚)

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作者プロフィール

pixta_9801789_S1944年 大阪市にて誕生 
1964~1967年 京都工芸繊維大学 
1967~1969年 DIC(元大日本インキ) 
1970~1992年 大阪府立高校教諭 
1993~1999年 大阪府教育委員会事務局
1999~2005年 日根野高校・住吉高校校長
2005~2006年 大阪府科学教育センター 
2006~2011年 近畿大学教育学部教授 
2011年より執筆活動に専念する

梗概書

1章 はじめに

2章 山頭火の人柄

3章 山頭火の予言

4章 山頭火の句作

5章 山頭火の禅味

6章 山頭火俳句の評価

7章 おわりに

 

 私が本論を書くことになった切掛けは、山頭火は青年時代に層雲誌上で発表していた文章群をなぞるようにその後の人生を送っていることに気付いたからです。詰り、青年時の文章が彼のその後の行動における予言となっているのです。

 1章で山頭火との出会いを示し、2章で未整理だった彼の人となりをまとめ、彼の行動の理解の助けとした。山頭火と言えば浮世離れした行乞生活で一生を過ごした奇人だがその実相、特に山頭火理解の妨げとなっている酒と骨肉と縁を切る行為という二つの躓きの石を彼自身の予言から説明し、更に彼の人生の節目節目の出来事に対する予言や生涯の予言を紹介しつつ、句作における信念なり心構えを解説した。近代俳句は客観的写生を標榜するが、山頭火俳句は正反対の主観を前面に押し出した境涯俳句であり、自己の心を磨くその苦行から滴り落ちる一行詩である。彼は歩く事を歩行禅と呼び、自然を友とした。当然、自然も彼の境涯の深さに応じて違って見えてくる。私はそれを禅味と呼び、その深さを山頭火俳句の評価基準の一つにすることとした。

 その結果、山頭火俳句の幾首かは「侘び・寂び」に達していると結論づけた。

 これが本論122枚を使って主張したいメッセージである。西行から芭蕉に連なる「侘び・寂び」の系譜が山頭火まで連なっていると主張している。

 

企画の意図

<執筆理由>

・山頭火については、数々の話題先行による、断片的な少し歪んだ山頭火像が流布している。それを実物大に戻し立体的に素顔の像を結び直してみたい。

・像が歪んでいると言うことは、その評価も正確とは言えまい。その再評価も図りたい。

・本評論のメッセージはただ一つ。山頭火俳句の幾首かは「侘び・寂び」に届いていると主張したい。

・私の中では、本論は次回作の習作的位置づけである。

 

<この本が売れる理由>

・自由律俳句の分野では彼は神様的存在で根強い山頭火ファンをもっている。

・もう少し幅広く俳句愛好家にも「侘び・寂び」に関心を持つ人は多い。

・山頭火の再評価を促している話題性。

読者ターゲット

山頭火ファンおよび幅広い俳句愛好家

A文学会から一言

  ひとつの仕事をこつこつと真面目に勤め上げた、古書店めぐりが趣味である作者の目の前を、なんの前触れもなくふいと通り過ぎた種田山頭火。この、自由律俳句の雄にして稀代の自由人について、作者の知識はほとんどと言っていいほどなかった。

 
  だからなのかもしれないが、本作には、「一流の俳人からアル中の性格破綻者まで振幅が大きい」(作中より引用)山頭火の評価に対して、怯えたところも倦んだところもない。山頭火が自身や周囲に抱いた感情、また山頭火に対して作者が抱いた感情から、目を背けることなく書き続けている。思想を行動に移したことで山頭火に加わった圧迫を、具体的な証左をあげて積み重ねることで、山頭火の作品をより輝かせることに成功している。

 
  国語に関わる多くの執筆者に、本作のスタイルを学んでほしい。今ある文学論や作者論、ひいては教科書が、対象とする題材に興味を持たせることに失敗しているのだとしたら、それは勇敢さと率直さが欠けているからではないか。そう思わせてくれる作品である。

ご紹介可能な有効期限

2017年6月30日

より詳細な情報をご希望の方は、下記メールまでお問い合わせください。

info@abungakukai.com   A文学会 ( 国内企画担当 )
〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15-2F
TEL 050-3414-4568(IP電話・FAX)

 

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