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エージェント・作品紹介3

【企画要項】
  出版社、編集者の方へ
   ―当会プロデューサーが紹介可能な作品―           
   著者名   香川 宜子 さん(女性 

タイトル 『君は世界を変えられるか?=走れ!周助=』

 ジャンル   エンタテイメント小説(400字詰め原稿用紙170枚)

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作者プロフィール

著書
2013年 『アヴェ・マリアのヴァイオリン』 角川書店より刊行
第60回 全国青少年読書コンクール課題図書に選定。
国内ベストセラーから文庫化され、現在欧米にて出版。
その後、中高一貫校の中学入試問題に使用される。
宝塚市、市民団体より演劇化。

 

2016年  『日本からあわストーリーが始まります』  ヒカルランドより刊行
国内ベストセラー。現在講演依頼多数。

好きな作家 :マイケル・モーパーゴさん、司馬遼太郎さん

 

梗概書

 フランス人のコック、フランソワは和牛を勉強するために来日した。そこで、和食の前田板長と出会い、黒毛和牛の特徴などを教えてもらうことになった。フランソワは、前田板長が和牛の蔓(つる)(系統)を作った江戸時代の前田周助の子孫であることを知る。

 江戸末期、現代の兵庫県美方郡香美町小代(おじろ)に前田周助がいた。

 周助は幼い頃から無類の牛好きで、「牛飼い小僧」と呼ばれていたほどである。前田家は裕福だったが、周助の住む小代村は山奥の小さな貧しい村だった。

 大人になったある日、村の子どもの命が露と消えていく場面に遭遇し、周助は村の現状を突き付けられる。同時に但馬牛は優良な役牛として市場で最高額の値段で取引き出来ることを知る。周助は但馬牛のブランド化を図り、この貧しい村を日本の一大牧場にして村を救いたいと心に誓う。

 周助は、家の財産すべてを牛の全頭調査や優良な雌牛を集めるために費やすことに夢中になった。最初は村人から「牛狂い」と後ろ指を差されていたが、少しずつ実が結び始めると、周助がやろうとしている事の大きさに気が付いた人たちは、周助に協力するようになっていく。周助の妻「およし」も、自分なりの方法で周助を支えるようになる。

 蔓づくりは困難を極めたが、挫折しかけたとき「奇跡の牛」に出合い、ブランド化に成功する。およしは心不全で亡くなる間際に、非常に面白い人生だったと周助に吐露して死ぬ。 

 やがて、文明開化の後、役牛として一番を誇った但馬牛がその役目を終え、食肉となってもやはり一番のブランド牛になっていく。周助が残した功績は後世においても但馬の繁栄につながっている。

 その物語を知り、フランソワはコックではなく、生徒に「人生の価値」「人それぞれの使命」を教えたいと思うようになり、政治哲学の道に入って、願いどおり世界の生徒たちに考えさせる授業を行う大学教授になった。前田板長もまた、自分の料理人としての道を究め成功者となる。

企画の意図

 但馬デレクションの方からの但馬牛、前田周助の原作と脚本を書いて欲しいという依頼がありました。国際映画祭に出品したいので、「アヴェ・マリアのヴァイオリン」のような世界的視野のある物語が書ける作者にお願いしたいとのことでした。

読者ターゲット

  小学生の高学年~大人まで。

A文学会から一言

 
  江戸時代、但馬牛を後の世に続くブランド牛に育て上げた男の一代記的作品である。精力的な資料収集と取材に基づく語りは、ページ数以上に厚みを感じさせる。
 ただ、本作品の最大の特徴は、その資料性や教育的効果といったところにあるのではないと思える。むしろ、直球で扱えば地味になりかねない素材に、エンタテインメント性を付与するべく発揮された作者のプロ意識にある。

 冒頭の舞台は現代、しかもフランス人の大学教授が語り手だ。もとは料理人で、前田周助の存在を知ったことで転身を決意したという変わり種である。超展開とも思えそうな捻った設定だが、これが独特の風通しのよさを生み出している。
 前田周助の物語は、フランス人教授が見た一編の映画として語られる。いわば劇中劇だ。この劇の中では、周助はあくまでも行動の人として描かれる。牛ひとすじの道を歩んでいたからには、凝り性である程度マニアックな部分もあったはずだが、そこにはあまり拘泥せず、軽やかに飛ばす。そのぶん、周助が牛生産を決意したきっかけの出来事はたっぷりと描かれる。

 そこからはもう、周助本人はもちろん、家族や協力者、全員がひとつの方向に向いたダイナミズムの中にある。当然ながら省略されたエピソードもあっただろうが、だからこそ血沸き肉踊る感が生まれている。前田周助には、忍耐力や研究熱心さ、決意のみならず、歴史の転換点に立ち会う才能があったのだろう。運ではない、持てる何かである。

 映像化となれば、冒頭の公開授業部分は英語が駆使される国際的なシーンになるはずだ。作品にさらなる立体感が生まれることだろう。

ご紹介可能な有効期限

2017年12月31日

より詳細な情報をご希望の方は、下記メールまでお問い合わせください。

info@abungakukai.com   A文学会 ( 国内企画担当 )
〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15-2F
TEL 050-3414-4568(IP電話・FAX)

 

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